【縄遊び】縄を鞣す②

オイル鞣し(椿油)

今回はオイル鞣しについてです。
オイル鞣しは文字通り、縄にオイルを染み込ませる作業となります。

使用するオイルについては人によってまちまちで、馬油・オリーブオイル・アーモンドオイル・ホホバオイル、などを使うというのは聞いたことがあります。

私は椿オイルを馴染ませた後に蜜蝋で仕上げるのが好きなので、今回もそれでやりました。

使用した椿油はこちら。

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●髪・頭皮・肌のケアを叶える多機能オイル。高い自社基準を満たす椿油だけを使用した、無香料・無着色・天然椿油100%の植物性オイルです。 ●ひとの皮脂にも含まれる成分「オレイン酸トリグリセリド」を多く含むため刺激が少なく、髪や肌に自然になじみます。 ●独自の精製技術でにおいやベタつきがなく、酸化しにくいため最後まで快適に...

無添加のものであれば何でも良いかと。

布や軍手にオイルを染み込ませて、それで縄の表面を擦るというのが一般的ですが、軍手が椿油でベチャベチャするのは嫌だなーってことで、私は直接掌に椿油を広げて、そのまま縄をにぎにぎしながら擦って行くのが好きです。

ただ、その際に掌に椿油を出し過ぎると縄がベッタベタになるので注意して下さい!

椿油でオイル鞣しをした後の縄がこちら。
(煮る前の写真、煮た後の写真、毛羽焼きをした後の写真、乾燥後の写真…とかあれば良かったですね…。また今度機会があれば写真追加します。)

椿油で鞣した縄

縄が鳴く

閑話休題。

なんか椿油でオイル鞣しをした後、縄が鳴くようになりました。

「縄が鳴く」というのは、縄を擦り合わせた時に軋むようなギチギチという音がすることを表しています。

よく鳴く縄で吊りをすると、吊られた人の動きに合わせて縄も鳴くのでそれを好む人たちもいるのですが、私は鳴かない縄の方が好きなんですよね…。

蜜蝋を入れたら落ち着くだろうか…とか考えつつ、せっかくなので鳴き声を録ってみました。

縄の鳴き声

あと、蜜蝋を入れてない、椿油でオイル鞣しをしただけの縄はなんか気持ち悪い。
指通りが悪くて、いちいち引っかかる感じ。

本結びはパキッと決まって、後手をきっちり縛った後も少しも崩れなくて良かったんだけど、これがギシギシするところから来ているのであれば残念だけど早く蜜蝋入れたい。
ギシギシ感を無くしたい…蜜蝋入れたい…しか考えられないくらい気持ち悪い。

なんか、指と指の間がぞわぞわする感じ。

仕上げ(蜜蝋)

仕上げでは表面に蜜蝋を塗って行きます。
蜜蝋も椿油と同じく、つけ過ぎるとベッタリするのでつけ過ぎ注意!

これまで普段のお手入れではホムセンで購入した「未晒し密ロウワックス」というのを使用していたのですが、なんか匂いが好きじゃない…と思い、Hajime Kinoko氏謹製品を購入して使用してみました。

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Hajime Kinokoブレンドの蜜蝋クリームが登場!本人がベストな配合比で作り出した蜜蝋クリームが販売開始です。蜜蝋クリームは縄のメンテナンスをするにあたって、とても大事な道具となります。使うだけで、縄がしっとりとした質

蜜蝋も布に馴染ませてその布で縄を擦るようにすると、つけ過ぎることは無いかと。
椿油と違って軍手につけてもベチョベチョにはならないので、缶の中で固まってる蜜蝋を薄く削って軍手の掌に広げます。
その軍手で縄を軽く握るようにして滑らせて行くだけ。

表面に薄く塗っただけなのに、何となく縄全体の質感がしっとりくったりしたような感じになります。
キシキシも無くなった!!!!!わーーーい!!!!!!!

変な匂いもしないし、手触りも良いし、仕上げに大満足です。
Hajime Kinoko氏に大感謝。ブレンド教えて欲しい…。

そして、あんなによく鳴いてた縄がもう鳴きません。
少し寂しいけど、私はこっちの方が好きですw

蜜蝋で仕上げた後の縄がこちら。

蜜蝋で仕上げた縄

なんとなく、なんとなーく、質感しっとりしてない???
(わかりにくい)

終わりに

ここまでが「ただの麻縄が緊縛用の麻縄になるまで」です。

ただ、緊縛用の麻縄には完成がありません。

ここまででやっと、「使える」ようになっただけなのです。

これからいっぱい人を縛って、もっとこなれた、もっと柔らかい、毛羽の落ちた縄になって行きます。

縛り手がいっぱい人を縛って成長するように、縄もいっしょに成長します。

いつかいっしょに一人前になろうね、っていう気持ちと、それまでいっしょにいられるだろうか…っていう気持ち(縄の寿命的な意味で)。

私が一人前になる時にいっしょにいられないとしても、縄は道具であると同時に私を育ててくれるものでもあると思うので、私も大事に縄を育てて行きたいです!

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